真夜中の虹
『真夜中の虹』
奇妙なタイトルですが、またあるオリジナルカクテルの名前です
不思議で見たことのない色と味と香りのグラスですが、こんな話を基につくりました
* * *
虹のはなし
ボクらはどこか神秘的で美しく、そしてもっと長い間見ていたいと思ったりしているのだけれど
実は虹自身はすごくコンプレックスを抱いているという
カラダはしましまで変な色
存在感もない
たとえば太陽のように、光でもってみんなをあっためることもできないし
たとえば星のように、みんなに願いをかけられることもない
日に日に落ち込んでさらに細くなり
とうとう虹は空に身を隠してしまった
朝、日が昇ると身を隠し
夜、まっ暗になるとこっそり休んで眠りにつく
そんな繰り返し
たまに雨降りで空が暗くなると、虹は夜になったと勘違いし、眠りにつく
やがて雲がきりえて明るくなると、虹は目を覚まし、あわててまた身を隠す
だから虹は雨上がりの空に現れて
そしてすぐに消えてしまう
ということはよく注意していると、真夜中の空に虹を見つけることができるだろう
* * *
さてさて
こんな寓話とともに
こんなグラスを