渋谷 Bar NOI(バーノイ):Blog

元“出張バーテンダー”・現“ギネス番長”のお酒Blog

ギネスの泡はなぜあんなにクリーミーか?? / GUINNESSのお話 その4

はじめてお店でギネスを注文したとき、

しばらく待って目の前に差し出されたグラスにびっくりしたことでしょう

小さな感動すら覚えたかもしれません

“黒”の上に鮮やかに

“まっ白”で“クリーミー”な泡

今まで飲んだBEERの泡と全く異なる“きめ細やか”な泡

今回はそんなギネスの『泡』のお話です

「ギネスの泡はなぜあんなにクリーミーか??」

本物の樽詰めギネス、
つまり“パーフェクトパイント”を飲んだことあるひとなら誰でも感じる疑問です

答えの鍵は「ガス」に隠されています

通常のドラフトビールに使用するガスはもちろん『二酸化炭素(炭酸)ガス』です

しかし樽詰GUINNESSに使用するガスは『窒素と二酸化炭素の混合ガス』なんです

初めてギネスを飲んだとき

「なんか炭酸が抜けてるな……」

そんな印象を持ったのではないのでしょうか??

それはこいつが原因です

具体的に言うと、

「窒素:二酸化炭素」が「7:3」の比率で混合されています

さてさて

ガスを「窒素と二酸化炭素」の混合ガスにするとなぜビールの泡がクリーミーになるのでしょう??

ここでまた一つ、ギネス用語が登場します

『サージング』

パブで樽詰GUINNESSを注文してみましょう

店員は棚からパイントグラスを取り出し

45°に傾け、グラスの7〜8分目までギネスを注ぎます

その後、グラスをカウンターの上に置き、90〜120秒程放置します

これが『サージング』です

グラスに注目すると

最初白く覆われていた中身が

下の方から黒の部分が現れ

それが少しずつ上昇し

やがてトップに20mm程の白いきめ細やかな泡と黒のギネスがぴっちりと分かれることでしょう

その間およそ90〜120秒

そして店員はまたグラスを持ち上げ、

静かに残りの部分を満たすようにまたギネスを注ぐのです

どうしてこのようなことが起こるのかというと

窒素の素粒子は二酸化炭素の素粒子よりきめ細かい為

グラスに注ぐと下に押し流され、対流を生みます

やがてその対流が収まるとギネスの黒が現れますが

その上に残った泡は

対流によって、

静かに、

時間をかけ、

自然発生的に生まれたものなので

きめ細やかで、クリーミー

そして飲み終わるまでずっと消えずに残るのです

通常のビールは『サージング』などできませんので

予めサーバー(タップ)の中で泡をつくってからグラスに注ぎます

よく見る光景

ドラフトビールを注ぐとき

レバーを手前に引いてビールを出し

その後レバーを反対側に押して泡を出します

今度、お店でギネスを注文したとき

注ぐその様をよく観察してみてください

まず手前にレバーを倒してギネスを出します

『サージング』の後

レバーを反対側に押しますが

注ぎ口から出てくるのは泡ではなく

やはりギネスなのです

ギネスはグラスの中で泡をつくります

レバ−を手前に倒すのと反対側に押すのと

出てくる勢いが違うだけで

注ぎ口から落ちてくるのは両方ともギネスなのです

さあさあ

これで最大の謎が解けましたね

今度からははやる気持ちをおさえ

『サージング』、神秘の泡ができる様も目で見て楽しみましょう

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