神の味覚研究所
『苦味の最適化』
Bar noiの裏テーマです
うちの酒場のカウンターの背には自慢のボトル棚があります
ここには世界のハーブ(薬草)リキュールが並びます
数えれば50種ほど
フランス・イタリア・ギリシャ・デンマーク・チェコ・ハンガリー・ブルガリア・メキシコ ・日本……
ボクはちいさいころから不思議に思っていることがあって
“苦い”っていう味覚、なんであるんだろうね
『毒』に対して“苦い”って感覚で拒絶反応を示すんならその存在意義もわかるけど
実際は“甘い”ものの方がカラダに『毒』なものは多い
以前カウンター越しにこんな話をしていたら、一つの説が浮上しました
神様がね
自分のすーごく好きなもの、すーごく気に入っているものがあって
勝手に食べられてしまわぬように、人間がそれを口にすると嫌って嫌がるように“苦い”って味覚をつくった
なるほどと思いました
一種の催眠術のようなもんだね
効き目は長く、いつまでも
Bar noiの物件をはじめて見たとき、一つのコンセプトが浮かびました
『神の味覚研究酒場』
“苦い”ハーブリキュールをブレンドしたカクテルを飲む
また別のものをもう一杯飲む
次の週、また新しいハーブブレンドを飲む
またもう一杯
そしてもう一杯
いつかその“苦み”がいちばん美味しく感じてそれが病みつきになったら
そいつは<神の味覚>です