表参道bar & curry noi(バーアンドカリーノイ):Blog

元“出張バーテンダー”・現“ギネス番長”のお酒Blog

オー・ド・ヴィー その五 酒場のこぼれ話

「最近さぼってるね」っていろんなひとに言われたので
久々に書きます

ただのお酒の種類についてだけのコラムならそこらへんの本でも読めてつまらないので
今回はこんな酒場のこぼれ話

一般的なイメージとして定着していますが
“バーテンダーは本当に聞き上手??”なんでしょうか

そのことを考えるのに、一つヒントになる格言があります

「バーテンダーたる者は毎日必ず新聞を熟読すべし。
万が一その時間が取れない日は天気予報だけでも確認すべきである」

これは<バーテンダーズ・マニュアル>にも記載されることがあります
要はカウンターでお客様を相手にする際に、常に新鮮な話のネタを持っておきなさいということ
そして天気についての会話は職種や人種などを問わず、広く通用する会話のネタだということです

ここに“バーテンダー”という職業的な弱点が見えますね

“バーテンダー”は生活のほとんどを自分のお店で過ごします
勤務時間帯は夕方から深夜にかけて
もし近くにおもしろいお店を発見したのなら、「この前こんなお店をね……」ってなかんじで話を切り出せるでしょう
例えばライブに足を運んだ直後なら、音楽好きのお客さんとその話で盛り上がれることでしょう
しかしそんなチャンスには恵まれない
だから多くのバーテンダーはどこかから話のネタを仕入れる必要があるんですね

本題に戻りますが
“バーテンダーは聞き上手?”
一般的にそう言えるでしょう
でもそれは必要に迫られての技(業)かもしれません

あるお客さんが実際に遭遇した体験話を聞き出す
それを別の機会に別のお客さんに話をする
自分なりにアレンジして、あたかも自分が見たことのように話をする

嘘つきですね
そういう意味ではバーテンダーは“パクリ屋”ですね

でもだからこそ素敵な話が集まり
また新しく語り継がれるのです

もしよくいく酒場があって
そこにお気に入りのバーテンダーがいたのなら
そのバーテンダーにいっぱいおもしろい話をしてあげてください
それは彼の実となり、バーテンダーとして成長していくのです

もし自分が以前した話をバーテンダーが別のお客さんにえらそうに話をする場面に遭遇したら
気づかぬ振りをしてあげてください
そして隠れてこっそり笑い、目の前のグラスを口にして笑みがバレないようにこらえてくださいな

シャルトリューズ・ヴェール VEPを飲みながら

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