Archive for the 'ハーブリキュールとCOCKTAIL' Category
ドランブイと「オルタナ」
今回はスコットランドから、誇り高きハーブボトルを
『ドランブイ』
スコットランド産
アルコール度数 40°
15年以上熟成させたハイランド・モルト・ウィスキーに数十種類のスコッチ・ウィスキーをブレンド
これにヒースの花の蜂蜜やハーブを配合して造られる
「ドランブイ」とは、ゲール語の“飲む(dram)”と“満足な(buidheach)”という語を合わせ、“満足できる酒”という意
そもそもスコットランド王家に受け継がれてきた秘酒であったという
そして、18世紀にイギリスの王位継承争いに敗れた際に救ってもらった豪族・マッキノン家にエドワード王子がお礼として伝授したのがこのドランブイだったという
とっても重厚でリキュールとは思えない深みのあるこのボトル
真冬にぴったりのこんなカクテルにしてみました
【オルタナ】
カラダの芯からポカポカあったまるハーブHOTカクテル
「ホットドラム」というスタンダードHOTカクテルがありますが、これにもう一種ハーブリキュールを合わせました
温度を上げることによってより一層ハーブの香りが強調され、時間をかけて癒されます
カラダだけでなく心までポカポカになる一杯
これはもう真冬の定番ですね
アメールピコンと「秋桜(コスモス)」
さて、今回はアフリカ発・フランス生まれのリキュールです
『アメールピコン』
フランス産
アルコール度数 18°
リンドウの一種である“ゲンチアナ”を主に、キナ樹皮・オレンジの果皮などを配合
「アメール」とはフランス語で“苦い”の意
「ピコン」は開発者“ガエタン・ピコン”の名からとられた
ピコンはフランスの元軍人
彼は陸軍に所属していた頃、派遣されたアフリカ・アルジェリアにて現地民が薬として扱われていたゲンチアナに出会う
やがてピコンはフランスに帰国し、除隊後ゲンチアナの研究を進め、「アメールピコン」を開発させたという
その名の通り“苦み”のリキュール
飲みやすくする為にソーダやトニックで割ってしまいがちですが、その深い苦みを活かして、[Bar noi]ではこんなカクテルにしています
【秋桜(コスモス)】
秋と秋に咲く花をイメージしたROCK STYLE
ピコンの苦みをSWEET ベルモットの香りで包みました
本当はこれにモニカ(クランベリーリキュール)を合わせたかったのですが、最近終売になってしまったのでクランベリージュースで代用
お酒好きながゆっくり飲みたいときにピッタリの一杯です
ぜひぜひ秋の夜長に
あるいはお好きな季節に
ストレガと「noiクーラー」
しばらくスタンダードなハーブリキュールが続いたので、今回は少し珍しいボトルを
『ストレガ』
イタリア産
アルコール度数 40°
「ストレガ」とはラベルにもある“魔女”のこと
70種以上のハーブを漬け込み、サフランで鮮やかに着色
一言では言い表せないような深い深い味わい
“魔女”からその名がつけられたのに、鮮やかな色合いから別名「太陽の溶液」ともいわれているようです
ちょっと不思議なかんじですね
重過ぎす苦過ぎず、とってもバランスの取れた味なので、シンプルにレモンを搾ってトニックで割ってもおいしいですが
Bar noiではこんなカクテルにしています
【noiクーラー】
店の名前をつけました
Bar noiのひとつのコンセプト・「ハーブリキュールを気軽に飲みやすく」というのを体現している一杯です
ほのかに甘く、爽やかな苦みが後味
ハーブと合わせたピーチリキュールの香りがとても心地よく感じます
どの季節も問わない人気ものです
スーズと「蛍(ほたる)」
「黄色いカンパリ」と呼ばれる人気者(おそらく日本でしか呼ばれてないでしょうが)
かのピカソも愛したといわれるハーブリキュールがあります
『スーズ』
フランス産
アルコール度数 15°
りんどうの一種・ゲンチアナなどが原料
bitterな味、そして香り
だけど後からほのかな甘みがついてきます
ちなみに「スーズ」とは開発者のフェルナンド・ムローの義理の妹のあだ名からとったものといわれていています
とっても色鮮やかで、飾るならどこまでもシャープなカクテルグラスにが相応しい
少し土っぽいような匂いとsoft touchな甘みを感じるから、涼しい夏の夜の虫を思い出しました
そしてこんなカクテルを
【蛍(ほたる)】
合わせたものはライチリキュール
シンプルなレシピだからこそ、バランスがとれてすんなりと喉から体内に入りこみます
最期にグレナデン(ざくろのシロップ)を沈め、スーズの鮮やかな色をより際立たせました
このカクテルにはstoryがあります
詳しくはこちらをご覧ください
http://www.bar-noi.com/blog/archives/12
目で楽しんで、口の中で楽しんで
そしてグラスの奥にある寓話を楽しんで
たまにはこんなカクテルはいかがでしょう〜
桜リキュールと「桜桃花(おうとうか)」
日本にも誇れるリキュールがあります
『桜リキュール(ジャポネ)』
日本産
アルコール度数 22°
日本人の心・桜
花見の習慣は古くは平安時代から続いているという
もうボクらのDNAにすり込まれていますね
桜餅のような味わい
やわらかい桜色
ボクは桜リキュールを使うのが実は得意なんですが
数あるレパートリーの中からこんなものはいかがでしょうか
【桜桃花(おうとうか)】
思いきってフローズンにしてみました
フローズンカクテルにしては珍しいGinベース
桜の“はんなりと”したイメージをだいじに抱えて、桃などのフルーツを合わせました
6年ほど前に考えたのですが、いまでも胸を張っていられる自信作!
見た目もかわいく、Bar noiの隠れ人気MENUです
ぜひぜひ試してみてください
パルフェタムールと「she」
ベネディクチン・シャルトリューズとフランス産のリキュールが続きますが、今回もフランスから
『パルフェタムール』
フランス産
アルコール度数 25°
「パルフェタムール」とはフランス語で“完全なる愛”という意
17世紀前後に貴族の間では媚薬の効果があると信じられていた
イカしたリキュールですね
主原料は「ニオイスミレ」の花弁で、他にバラ・オレンジの果皮などが入っている
大人びて、美しい
カクテルにするとより美しい
たとえばこんな一杯
【she】
ボクの2002年度のXmas COCKTAILです
Ginベースでパルフェタムールにピーチリキュールなどを合わせる
経験したことのない舌触り
それがperfect loveの香りで、そしてperfect loveの味です
機会があったら是非、試してみてください
シャルトリューズ・ヴェールと「星魚(ほしさかな)」
前回「ジョーヌ」を紹介したので、今回は「ヴェール」について
『シャルトリューズ・ヴェール』
フランス産
アルコール度数55°
“ヴェール”とはフランス語で「緑」という意
ちなみにJリーグの『ヴェルディ川崎』の“ヴェルディ”はイタリア語で「緑」という意味です
このことが頭に入っていると覚えやすいですね
蜂蜜が入って甘くやさしいかんじの「ジョーヌ」に対して、「ヴェール」はスパイシーでよりハーブ・薬草っぽい印象を受けます
アルコール度数も高めです
“シャルトリューズ・ヴェールをストレートでください”なんて注文をされると、ちょっとかっこいいなと思ってしまいます(笑
実際お酒好きなひとはより「ヴェール」を好む傾向があるように思えます
※【Bar noi】では8年間熟成した『シャルトリューズ・ヴェール VEP』も揃えております
さてさて
そんな「シャルトリューズ・ヴェール」
せっかくカクテルにするなら思いっきりオシャレに粋にいきたいと思い、こんなかんじに仕上げてみました
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【星魚(ほしさかな)】
以前知り合いのパティシエ「菓子工房RESSOURCE< ルスルス>」(http://rusurusu.com/)とコラボイベントをしたときに生まれました
「ヴェール」にフランボワーズを合わせ、やわらかな甘味の口当たりと苦すっきりの後味が愉しめます
これのロングバージョンは【トモトモクーラー】といいます
ハーブリキュール初心者はまずはこんなカクテルから
そして段々とハーブリキュール愛好家への道を進むのもいいかもしれませんね
シャルトリューズ・ジョーヌと「joy」
さて、
ハーブリキュールと言えば、やはり真っ先に思い浮かぶのは「シャルトリューズ」ですね
いくつか種類がありますが、まずはこいつを
『シャルトリューズ・ジョーヌ』
フランス産
アルコール度数40°
フランス南東部・グルノーブル地方にある「シャルトリューズ修道院」にそのレシピが伝えられる。
味を決定する香草・ハーブの調合は選ばれた3人の修道士によって行われ、3人以外はレシピを知ることができないというのは有名な話。
原料となる香草・ハーブはアンゼリカ・グローブ・コリアンダーなど130種とも190種とも言われ、5回の浸浸と4回の蒸留を経て製造される。
シャルトリューズは「ヴェール」と「ジョーヌ」と種類があり、「ジョーヌ」はハーブに加えハチミツが配合され、甘くまろやかな味わいで女性にも人気である。
※【Bar noi】では12年間熟成した『シャルトリューズ・ジョーヌ VEP』も揃えております
ハーブリキュールの、いや、“リキュールの女王”と呼ばれていますね
誇り高いボトルです
ボクはこの色を見て「喜び」を連想するのです
だからこんなカクテルを
【joy】
昔々、studio-innocenteyeというサロンを運営してまして、そこで目玉となるカクテルをと思い、考えました
当時は「イノセントアイ・クーラー」などと呼ばれていました
ジョーヌとライチリキュールを合わせ、ほんのり甘く苦く、さっぱりと仕上げました
扉を開けて初めに口にする一杯
こいつで仕事や日常の疲れを取り、楽しいBar timeを過ごす準備を始めてください
ベネディクティン DOM と『Soft May』
ボクがハーブリキュール好きになったきっかけになったボトルです
『ベネディクティンDOM』
フランス産
アルコール度数40°
“世界最古のリキュール”といわれる
つまりは1510年にフランス北部・ノルマンディー地方にあるベネディクト派修道院で薬用として開発された
原料はグローブやコリアンダー・シナモン・ナツメグなどの27種にも及ぶハーブ&スパイス
ボトルデザインにも格式を感じますね
ほんのり甘く、何より香りが素敵なので、こういうものはシンプルにいきたいですね
フルーツ・リキュールに合わせるのもいいですが、GINベースですっきりと
そうして出来上がったのがこちら
【Soft May】
“一口飲めば五月の爽やかな風が吹く”という意味のカクテルです
知り合いが名付けてくれました
GINと2種類のハーブをシェイクしてトニックup
飲みやすくてカラダよろこぶ
そして香り高き一杯
ボクはこれを飲んで、ハーブリキュールをもっともっと知りたいと思ったんです
神の味覚研究所
『苦味の最適化』
Bar noiの裏テーマです
うちの酒場のカウンターの背には自慢のボトル棚があります
ここには世界のハーブ(薬草)リキュールが並びます
数えれば50種ほど
フランス・イタリア・ギリシャ・デンマーク・チェコ・ハンガリー・ブルガリア・メキシコ ・日本……
ボクはちいさいころから不思議に思っていることがあって
“苦い”っていう味覚、なんであるんだろうね
『毒』に対して“苦い”って感覚で拒絶反応を示すんならその存在意義もわかるけど
実際は“甘い”ものの方がカラダに『毒』なものは多い
以前カウンター越しにこんな話をしていたら、一つの説が浮上しました
神様がね
自分のすーごく好きなもの、すーごく気に入っているものがあって
勝手に食べられてしまわぬように、人間がそれを口にすると嫌って嫌がるように“苦い”って味覚をつくった
なるほどと思いました
一種の催眠術のようなもんだね
効き目は長く、いつまでも
Bar noiの物件をはじめて見たとき、一つのコンセプトが浮かびました
『神の味覚研究酒場』
“苦い”ハーブリキュールをブレンドしたカクテルを飲む
また別のものをもう一杯飲む
次の週、また新しいハーブブレンドを飲む
またもう一杯
そしてもう一杯
いつかその“苦み”がいちばん美味しく感じてそれが病みつきになったら
そいつは<神の味覚>です