表参道bar & curry noi(バーアンドカリーノイ):Blog

元“出張バーテンダー”・現“ギネス番長”のお酒Blog

Archive for the 'A) GUINNESSに関するウンチク' Category

ハロウィーンとアイルランドの関係 / GUINNESSのお話 その 11

今回はギネスとは直接関係ないのですが、アイルランドのお話をしてみましょう

秋が深まって冬へと移行する時期
特にイベント事がなかったこの時期に、ここ数年日本でもハロウィーンが盛り上がってくるようになりました

ところでギネスファンの皆さんの中に、ハロウィーンの10月31日が近づくとアイリッシュパブが異様に盛り上がっているなぁと感じたことがある方がいるんじゃないでしょうか??
店内スタッフもお客さんも仮装していて、みんなこれでもかというくらいはしゃいでいる
オレンジのカボチャや様々な装飾
メニューを広げてもハロウィーン限定の特別メニューなんかあったりします

それはアイリッシュパブに多く外国人が集まるからというわけでなく
実はハロウィーンは元々アイルランド(ケルト人)が発祥のお祭りだからなんです

数千年前、現在のアイルランドやスコットランドらで生活していたケルト人の間に「Samhain」というお祭りがありました
「Samhain」とは“収穫期の終りと冬の始まり”を意味します
当時、夏は10月31日に終わり、翌日に冬とともに新しい一年のセクションが始まるとされていました
彼らはこの日の夜を“物事の移り変わりの夜”とし、時間と空間が一時的に曖昧な状態となる為、霊界とこの世が交差すると考えました
この混乱に乗じて死者の霊や魔女や幽霊がこの世に現れ、人々は悪霊たちを追い払うため恐ろしい格好をして音を立てながら練り歩いたのです

これがハロウィーンの起源と言われています

時は大きく過ぎて19世紀
深刻な飢饉に見舞われ、生きる為に職を求め100万人以上のアイルランド人がアメリカに渡りました
そして彼らはこのハロウィーンの伝統も一緒に持ち込み、やがて世界中に伝わったのでした

ちなみにハロウィーンでよく目にするカボチャのおばけ「ジャック・オ・ランタン」もアイルランドの民話が起源だという説もあります
『ペテン師ジャック』のお話です
このお話はnoiのカウンターですることにしましょう

とまあ簡単にお話ししましたが、ザックリ言うとハロウィーンはアイルランドが発祥なのです
ということでハロウィーンは仮装して街へくり出し、おいしいギネスで乾杯しましょう!!

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なぜギネスビールの泡に“シャムロック”を描くのか / GUINNESSのお話 その10

樽詰ギネスビールを注文したら、飲む前に泡をよーく見てみてください
クリーミーな泡に三つ葉のクローバーが描かれているのが確認できますね(お店によっては描かれていないところもありますが)

このようなかんじです

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この三つ葉は正式には『シャムロック(Shamrock)』といいます
シャムロックはアイルランドの国花で、国じゅう至る所に生えているといいます
ちなみにアイルランドの国章は「アイリッシュハープ」

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ギネスのグラスにもプリントされています

さてさて、そもそもなんでシャムロックがアイルランドのシンボルになったかというと、
それは以前このブログで紹介した聖パトリックという人物が関係しているのです

前回、5世紀頃に聖パトリックがアイルランドにキリスト教を広めたとお話ししました
そして聖パトリックは血を流すことなく平和的に布教したと

大抵はある土地に新しい思想を広めようとすると、元々その土地に存在する信仰との矛盾により争いが生じます
ときにそれが戦争にまで発展するということは実際にいくつも事例がありますね

では聖パトリックはどんな方法で平和的にキリスト教をアイルランドに広めたのでしょう

実は彼は布教活動にシャムロックを利用したのです

どういうことかというと、聖パトリックはシャムロックの3枚の葉をそれぞれ、「父なる神」「子イエス・キリスト」「聖霊」に例え、それらが一つの茎でつながっていることを示して三位一体をわかりやすく説明したのです

このシャムロックを利用するという行為、これはただ新しい信仰をわかりやすく説明するだけが理由ではありません

聖パトリックが上陸する以前のケルト文化の信仰において“3”という数字は神聖な(特別な)数字であり、“3”つの葉をもつシャムロックもまた彼らにとって特別な植物だったのです

つまり聖パトリックは元々の土地の信仰を否定することなく、むしろうまく融合することによって、平和的にアイルランドにキリスト教を広めたのです

こうしてアイルランドの人々の中でシャムロックは永遠にその胸に刻まれ
彼らの大好きなギネスビールの泡に“3”つの葉を描くのです

ギネスを飲むとき、その泡にきれいなシャムロックを見つけたら
遠くアイルランドのことを思ってみるのもいいかもしれませんね

ちなみにギネスにシャムロックを描く方法が知りたい方にぴったりのイベントをBar noiで定期的に開催しています

その名も『ギネスビールにシャムロックを描いてみよう』(過去のイベントの様子はこちらをご覧ください)

興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか
なかなか上手にシャムロックを描くのは難しいですが、また一段とギネスビールが好きになることでしょう

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St. PATRICK’S DAY(セントパトリックスデイ)とは / GUINNESSのお話 その 9

久しぶりのGUINNESS(ギネス)ウンチクの更新です

いきなりですが

St. PATRICK’S DAY(セントパトリックスデイ)

ということば、耳にしたことがありますか??

毎年の3月中旬の日曜日

東京だったら表参道で緑の衣装を身にまとった人たちがパレードし

PUBは 軒並み多くの外国人で大盛り上がり

ピーンとくるひとはいますかね??

GUINNESS発祥の地といえばもちろんアイルランドですね

そのアイルランド最大のお祭りがこのSt. PATRICK’S DAY(セントパトリックスデイ)なのです

一言でいってしまいますと、

「アイルランドにキリスト教を広めた宣教師・聖パトリックを偲んで、彼の命日である3月17日に国を挙げてお祝いをする」

そういうことなんです

最近では世界中でパレードが行われ

アイリッシュ系が多いニューヨークなんかではパレードの参加者は数十万とも数百万とも 言われます

ちょっと詳しく聖パトリックについて話すと

前述の通り、彼はアイルランドにキリスト教を広めました(5世紀ころ)

彼のすごいところはそれまでの土地の信仰と新しい宗教を共存させ、平和的にキリスト教を広めたこと

また彼が邪悪なる蛇を退治し、アイルランドから蛇がいなくなったという伝説まであります

こうして聖パトリックはアイルランドの守護聖人として 今も人々の心に刻まれているのです

補足ですが

お店でギネスを注文するとあのクリーミーな泡に三つ葉の模様を描いてくれますね

あの三つ葉は「シャムロック」と言いますが

実は聖パトリックがアイルランドに キリスト教を広めた際、このシャムロックがある役割を担っていたのです

この話はまた別の機会にしましょう

そいうわけでSt. PATRICK’S DAY

ギネスビールを扱っているお店ではいろいろなサービスを企画してお祝いしています

例えば表参道のパレードに参加して

そのまま近くのPUBで昼間っからギネスを飲んでわいわい楽しむ

ギネス好きならそんな春の日曜日の過ごし方はいかがでしょうか??

ボクもパレードに参加して、都内のPUBにくり出そうかと思っています

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「樽詰ギネス」のお店か「サージャー」のお店か見分けるには…… / GUINNESSのお話 その8

さてさて

今回も内緒のお話です

前回・前々回と「樽詰ギネス」と「サージャーギネス」について綴ってきました

この二つの違いがよくわかっていただけたと思います

やはりGUINNESSを知れば知るほど本格派の「樽詰」を飲みたくなりますよね

徹底管理した樽・サーバーから

丁寧にグラスに注いでサージング

クリーミーな泡に唇をつっこんで、ごくごくごくごく……

最高ですね

最近では「GUINNESS」の文字を目にすることも増え、

お店の前を通り過ぎるだけでなんだかわくわくしてしまうひとも少なくないのではないでしょうか

しかし、「GUINNESS」のサインに引かれて店の扉をくぐったものの

注文して実際に出てきたものは「サージャーギネス」だった……

そんな経験をしたことありませんか??

「樽詰ギネス」を期待していたら、がくっときてしまいますね

そこで

お店に入る前に、その店で扱っているのが「樽詰」なのか「サージャー」なのか見分ける一つの方法をこっそり教えちゃみましょう

もったいつけずに種明かししていますと

コレです

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そう、「GUINNESS」の黒板です

よく店の前に置いてありますね

オススメのメニューが書いてあったり

営業時間等のインフォメーションが書いてあったり

使い方はお店によって様々です

この黒板ですが、上の写真の通り2種類のサイズがあります

(大きい方は「縦91cm×横60cm」です。
 間にあるイエガーマイスターのボトルで大きさの参考にしてください)

「樽詰ギネス」を飲みたいのなら、この大きい方の黒板を置いてあるお店に入りましょう!

というのも、実はこの黒板はGUINNESSを取り扱っているディアジオ社から各店舗に支給されるものなのですが

「樽詰ギネス」を置いてあるお店には大きいサイズの黒板が

「サージャーギネス」を置いてあるお店には小さいサイズが原則的に支給されるのです

“原則的に”ということなので、店舗スペースの関係等で「樽詰」を置いてあるのに小さい黒板を希望するお店もあるでしょうし

そもそもお店のポリシーとしてGUINNESSの黒板自体置かない場合もあるでしょう

絶対に「大きい黒板」=「樽詰ギネス」というわけではありません

しかし、がっかりを減らす為の一つの目安として頭の中に入れても損はないですね

ちなみに【Bar noi(バーノイ)】の前には大・小二つのサイズの黒板が置いてありますが

極上の「樽詰ギネス」のみを提供しています

どうぞ安心して、GUINNESS TIMEをお楽しみ下さい

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なぜ「樽詰ギネスのお店」はあまりなくて、「サージャーギネスのお店」が増えたのか?? / GUINNESSのお話 その7

今回はちょっと裏事情的なお話です

普段あまり気にすることのない、お店サイドの視点のお話です

前回“サージャー”についてのトピックで、「日本では樽詰めギネスをお店に置くのはなかなか難しい」というようなことを言いましたが

その理由を詳しく説明しましょう

「なぜ“樽詰ギネス”のお店はあまりなくて」

「なぜ“サージャーギネス”のお店が増えたのか」

まず言っておきたいのが

どの飲食店のオーナーさん・店長さんも、GUINNESSを自分のお店に入れるなら

「サージャー」より「樽詰」にしたいと思っています

なぜなら「樽詰ギネス」が“本物”のギネスだからです

(ここで言う“本物”とは「元来ある姿」という意味です。決して「サージャーギネス」が“偽物”と言っているわけではありません)

しかしお店の状況を考えて、「サージャー」を選択しているのです

That’s why??

簡単に言ってしまうと

「クオリティ維持の問題」

「スペースの問題」

この二つの言葉に集約されるでしょう

では、ギネスは他の樽ビールとどこが違うのでしょう??

まず、ギネスは「ガス」が違います

樽詰ギネスは窒素ガスと炭酸ガスの混合ガスを使用します(写真・左)

通常のビールは炭酸ガスです(写真・右)

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樽詰ギネスを入れるということは、ギネス専用のガスをつながなくてはいけないので

当然その分スペースをとってしまいますね

「そんなちょっとばかしのスペース」とバカにしないでください

どの飲食店もなるべく客席スペースをとろうとして

カウンターやキッチンのスペースをギリギリに設計しています

ただでさえ、サーバーや樽など、ビールにはスペースを取られているので

これ以上の空間の出費は小さくない問題です

そして、ギネスは「容量」も違います

ギネスの樽には「20リットル樽」と「30リットル樽」の二つのサイズしかありません

他のビールでは大抵「10リットル」という容量があります

中には「7リットル」があるビールもあります

大きい容量の樽しかないとなると、スペースも余分にとりますが

何より、「品質の維持」に影響が出るのです

樽ビールは鮮度が命です

これはギネスだけでなく、他のビールにも言えるでしょう

ちなみに開封してから良好な状態に保てる期間は

設置されている環境によりますが、だいたい5日間くらいまで

長くても7日間くらいまでではないでしょうか

「一週間もあれば20リットルくらい楽勝に空けちゃうでしょう」

と思われるかもしれませんが、これがなかなか

通常日本のお店では、生ビール(樽ビール)がギネスや黒ビールだけというところはないでしょう

必ずピルスナータイプのビール(サッポロ黒ラベルやモルツやスーパードライなどなど)も置いてあるはずです

アイリッシュパブなど、ギネスを全面に出しているお店ならまだしも

大抵のお店はどんなに力を入れていてもギネスよりピルスナータイプのビールの方が断然注文されます

ピルスナー「3」に対し、ギネスが「1」出ればいい方じゃないでしょうか

つまり、一週簡に20リットルを売り切るというのはそう簡単ではないのです

開封してから5日や一週間経ってしまうと品質が劣化し、

さらに注文されなくなるという悪循環に陥ります

店長さん達は、「ギネスの樽に10リットルのものがあれば……」と思っているでしょう

品質を維持するには、何とか開封して早いうちに売り切ってしまうか

例えば【Bar noi(バーノイ)】のように樽の温度を管理したりするなどの工夫が必要です

以上の理由から、飲食店のオーナーさん・店長さん達はなくなく「樽詰ギネス」を諦め

スペースをとらない・品質が劣化することのない、「サージャーギネス」を選択しているのです

今度「樽詰ギネス」を置いてあるお店に入ったら

〈なかなかがんばっているんだなぁ〉とちょっとだけねぎらってあげてください(笑

※(注)

2009年6月よりギネスの日本での取り扱いが「サッポロビール」から「キリンビール」に切り替わったため、樽の容量が〈15L〉と〈30L〉 になっています

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よく耳にする、「サージャー」とは?? / GUINNESSのお話 その6

久しぶりのギネス・うんちくの更新です

最近うちのお店のお客さんから

ギネスの「サージャー」について聞かれたりすることがしばしばあります

“あの超音波のやつ、すごいよね”

“ここにはないの?”

“あれは普通のギネスとは何か違うの??”

などなど

というわけで、今回は「サージャー」について少しお話ししてみたいと思います

「サージャー」とは、

日本語訳すると“泡立て器”となります

樽詰ギネスをお店に置くことがなかなか難しい日本市場向けに

(なぜ難しいのかは次回に詳しく説明します)

開発されたものです

つまり

「ギネスを置きたいが、樽詰はウチの店には無理だ」

「でも、瓶のボトルでそのまま出すのではそこらのカフェと変わらない」

「それにギネスはあのクリーミーな泡がいいんだよなぁ」

そんな飲食店の店長さんの為の、お手軽ギネスキットなのです

「サージャー」という機器があります(すいません、【Bar noi(バーノイ)】では取り扱っていませんので、画像がありません

サージャー専用のギネス缶からギネスをグラスに注ぎ、サージャーの台の上にセットします

スイッチを入れると超音波が発生し、その力によってサージングが起こります

しばらくするとクリーミーな泡のドラフトギネスが完成!

とまあこんなかんじです

見ていると、思わず「おお〜」っとうなってしまいます

利点は

スペースを取らないこと
手入れが簡単なこと
毎回安定したクオリティになること(注ぐのに修練は必要ないので誰でも取り扱える)

といったところでしょうか

「樽詰ギネスとどちらがおいしいか??」という判断はお任せします

但し、

樽詰でも

手入れのいきとどいていないものや

フレッシュでないもの(開封してから時間が経っているもの)だと

圧倒的にサージャーに負けてしまいます

もし興味がありましたら

今度サージャーのギネスを飲んだ後、

【Bar noi(バーノイ)】の樽詰ギネスを飲んでみてはいかがでしょうか??

味の違い

そしてまた一歩深く、GUINNESSについて理解できることでしょう

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「ギネスビール」と「ギネスブック」の関係 / GUINNESSのお話 その5

さてさて

今回は意外に知られていないGUINNESSに関するお話を

「ギネスビール」と「ギネスブック」の関係

みなさんご存知ですか??

「ギネスブック」は認定された様々な世界一が掲載されている本です

これはみなさん知っていますね

この「ギネスブック」

『The GUINNESS of Records』という名で初版が発行されたのが1955年

産みの親は

当時GUINNESS社のマネージング・ディレクターであった

H・ビーバーという人物だったのです

「“ヨーロッパムナグロ”と“ライチョウ”では、どちらが早く飛ぶことができるのだろう??
どちらが狩りの獲物としては世界一だろうか??」

ギネスブックの始まりの話題はこんなことだったといいます

狩りから戻って、酒場で楽しいひとときを過ごしていたビーバー氏

仲間とこんな議論を交わしていました

気づけばPUBでは似たような会話

「○○の方がすごい」

だとか

「いやいや××が一番だろう」

だとか

ギネスやそれぞれのグラスを片手に盛り上がっている

これは現代でも同じ

お酒の席ではこんなとりとめのない話がいちばん盛り上がったりしますよね

ここに目をつけたビーバー氏

早速とある調査会社に依頼し

いろいろな世界一に関する話題を集めて刊行させたところ

予想を遥かに上回る大反響!!

以来「ギネスブック」は売れ続け

現在も世界中の人々に愛されているのです

さてさて

今宵も酒場で気の合う仲間が集ったなら

仕事の愚痴でもなく

当たり障りのないTVの話題でもなく

「△△が世界一だ」

とか

「こっちの方がすごいぞ」

とか

とりとめのない話で盛り上がってはいかがでしょうか??

そして

その手には極上のギネスを

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ギネスの泡はなぜあんなにクリーミーか?? / GUINNESSのお話 その4

はじめてお店でギネスを注文したとき、

しばらく待って目の前に差し出されたグラスにびっくりしたことでしょう

小さな感動すら覚えたかもしれません

“黒”の上に鮮やかに

“まっ白”で“クリーミー”な泡

今まで飲んだBEERの泡と全く異なる“きめ細やか”な泡

今回はそんなギネスの『泡』のお話です

「ギネスの泡はなぜあんなにクリーミーか??」

本物の樽詰めギネス、
つまり“パーフェクトパイント”を飲んだことあるひとなら誰でも感じる疑問です

答えの鍵は「ガス」に隠されています

通常のドラフトビールに使用するガスはもちろん『二酸化炭素(炭酸)ガス』です

しかし樽詰GUINNESSに使用するガスは『窒素と二酸化炭素の混合ガス』なんです

初めてギネスを飲んだとき

「なんか炭酸が抜けてるな……」

そんな印象を持ったのではないのでしょうか??

それはこいつが原因です

具体的に言うと、

「窒素:二酸化炭素」が「7:3」の比率で混合されています

さてさて

ガスを「窒素と二酸化炭素」の混合ガスにするとなぜビールの泡がクリーミーになるのでしょう??

ここでまた一つ、ギネス用語が登場します

『サージング』

パブで樽詰GUINNESSを注文してみましょう

店員は棚からパイントグラスを取り出し

45°に傾け、グラスの7〜8分目までギネスを注ぎます

その後、グラスをカウンターの上に置き、90〜120秒程放置します

これが『サージング』です

グラスに注目すると

最初白く覆われていた中身が

下の方から黒の部分が現れ

それが少しずつ上昇し

やがてトップに20mm程の白いきめ細やかな泡と黒のギネスがぴっちりと分かれることでしょう

その間およそ90〜120秒

そして店員はまたグラスを持ち上げ、

静かに残りの部分を満たすようにまたギネスを注ぐのです

どうしてこのようなことが起こるのかというと

窒素の素粒子は二酸化炭素の素粒子よりきめ細かい為

グラスに注ぐと下に押し流され、対流を生みます

やがてその対流が収まるとギネスの黒が現れますが

その上に残った泡は

対流によって、

静かに、

時間をかけ、

自然発生的に生まれたものなので

きめ細やかで、クリーミー

そして飲み終わるまでずっと消えずに残るのです

通常のビールは『サージング』などできませんので

予めサーバー(タップ)の中で泡をつくってからグラスに注ぎます

よく見る光景

ドラフトビールを注ぐとき

レバーを手前に引いてビールを出し

その後レバーを反対側に押して泡を出します

今度、お店でギネスを注文したとき

注ぐその様をよく観察してみてください

まず手前にレバーを倒してギネスを出します

『サージング』の後

レバーを反対側に押しますが

注ぎ口から出てくるのは泡ではなく

やはりギネスなのです

ギネスはグラスの中で泡をつくります

レバ−を手前に倒すのと反対側に押すのと

出てくる勢いが違うだけで

注ぎ口から落ちてくるのは両方ともギネスなのです

さあさあ

これで最大の謎が解けましたね

今度からははやる気持ちをおさえ

『サージング』、神秘の泡ができる様も目で見て楽しみましょう

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『パーフェクトパイント』とは…… / GUINNESSのお話 その3

さてさて

今回はGUINNESSに関するある用語についてのお話です

『ペーフェクト パイント』

って言葉、聞いたことありますか??

英語で表記すると

『PERFECT PINT』

この言葉の使い方としてはこんなかんじでしょうか

「このお店のギネスは常に“パーフェクトパイント”だ」

「このギネスは泡がきめ細やかじゃないな
 “パーフェクトパイント”になるには何が足りないのだろう…」

前回“パイント”について語り
「樽詰ギネスは必ず指定のグラスに注いで提供しなくてはならない」

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と書きましたが
その理由がこの『パーフェクト パイント』という言葉の中にあるのです

もったいつけましたが

『パーフェクト パイント』 とは
ギネスのブランド・オーナーであるディアジオ社が掲げる「最高のギネスたる為の条件・規約」を満たし
“完全なる一杯”にあるGUINEESSのことなのです

「最高のギネスたる為の条件」とは以下の通りです

1) ドラフトギネスにおける最適温度であること(5〜8℃)

2)サージングの時間を90〜120秒間とすること

3)泡の高さ(“ヘッド”と呼ぶ)は14〜21mmであること

4)ギネスの定める「6ステップ」によってグラスに注ぐこと(※)

5)“カニ泡”を呼ばれる大きな気泡をつくらないこと

6)溢れさせないこと

7)ギネス特製のロゴ入りパイントグラスを使用すること

(※)「6つのステップ」による注ぎ方とは……

〈Step1〉
「グラス用意The Glass」
よく乾燥した常温のグラスを用意する
→ギネスは他のビールのようにグラスを冷やしません

〈Step2〉
「グラスの角度 The Angle」
グラスを注ぎ口(スパウト)に対して45°に傾ける
→これによって注がれたギネスが泡立ち過ぎないで理想的な対流を起こします

〈Step3〉
「注出 The power」
タップのハンドルを全開に倒し、グラスの上部から15〜20mmまで一気に注ぐ
→勢いよくギネスが出てきます。爽快です

〈Step4〉
「静置 The Settle」
テーブルに置いてサージング(ガスの分離)させる。時間にして90〜120秒間
→最高のギネスを味わうには焦ってはいけません。美しく分離するのをのんびり眺めましょう

〈Step5〉
「トップアップ The Top Up」
グラスを垂直に立て、ハンドルをゆっくり奥に押して注ぎ足す
ヘッドがグラス上部より2mm程盛り上がれば完成
→玄人はこのときにヘッドにクローバー(三つ葉)を描いたりします

〈Step6〉
「提供 The Presentation」
こぼれないようにお客様に提供する
→最高の瞬間です

さて
ここで指定のグラスのグラスを使用しなくてはいけない理由がわかりますね

ギネス特製のパイントグラスは理想的な対流をつくるように液体力学的にデザインされているそうです
これによって注がれたギネスは「カスケード」と呼ばれる対流を起こし、きめ細かくクリーミーな泡をつくるんです

実はグラスの洗浄の仕方や扱い方についてもいくつか条件がありますが
長くなってしまうので、ここではやめておきましょう

さあ、これが『パーフェクト・パイント』

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たまらないですね
【Bar noi】ではもちろん常に『パーフェクト・パイント』です!!

味の方はお店で確かめてください

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お店でスマートにギネスの注文するには…… / GUINNESSのお話 その2

さて、
前回で「【Bar noi】のGUINNESSはなぜおいしいのか」
ということについて解説させていただきましたが
今回は実用的なお話を

『ギネスのスマートな注文の仕方』

これについて少し語りたいと思います

たとえば居酒屋で生ビールを注文するには

「すいませーん、ナマくださーい!」

と元気よく店員に言えばいいですね

GUINNESSの場合、お客さんにこう言われたら
(このひと、知ってるな)
って思います

「ギネスを“パイント”で下さい」

『パイント』
英語表記だと『PINT』

これは英国式の計量単位で、
日本人にお馴染みな言い方に代えると

「1PINT = 568ml」

となります

つまり

「ギネスを“パイント”で下さい」

はグラスの大きさを指定しての注文となります

「568ml」となると通常のビールの中瓶(500ml)と大瓶(633ml)のだいたい中間に当たります

ギネスのグラスってけっこう大きいですよね
実はジュースの500mlのペットボトルより容量が大きいのです

GUINNESSのグラスには三つの容量があります

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パイントグラス(右)

スマートパイントグラス(395ml・中)

ハーフパイントグラス(280ml・左)

です

樽詰GUINNESSは必ずこの指定のグラスに注いで提供しなくてはいけないのです
(これについては次回お話しします)

ちなみに「スマートパイントグラス」は
日本市場向けに開発された「サージャー(泡立て器)」用のグラスです
「サージャー」についてもそのうち語ります

さあさあ

酒場の店頭に『GUINNESS』の看板を見つけたら

「ギネスを“パイント”で下さい」

と誇らしげに注文して、
とびきり贅沢なBAR TIMEをお過ごし下さい

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